運用・改善

エディトリアルカレンダーとは?メリット・作り方・テンプレート

> エディトリアルカレンダーとは、コンテンツの企画・制作・公開スケジュールを一覧管理するための計画表です。「コンテンツカレンダー」「編集カレンダー」とも呼ばれます。


なぜエディトリアルカレンダーが必要なのか

オウンドメディアやSNSの運用で、こんな問題に心当たりはないでしょうか。

  • ネタ切れで更新が止まる
  • 担当者によって品質やトーンにばらつきがある
  • 「あの記事いつ公開だっけ?」が頻発する
  • 季節やイベントに合わせたコンテンツを出し損ねる
  • チーム内でタスクの進捗が見えない

エディトリアルカレンダーは、これらの課題を構造的に解決するツールです。

課題 エディトリアルカレンダーによる解決
ネタ切れ 数ヶ月先までテーマを事前計画。在庫が可視化される
品質のばらつき テーマ・キーワード・トーンを事前に定義
スケジュールの混乱 公開日・担当者・ステータスを一元管理
季節対応の漏れ 年間の行事・業界イベントをあらかじめ配置
進捗の不透明さ ステータス管理でボトルネックを即座に特定

エディトリアルカレンダーの構成要素

エディトリアルカレンダーに含めるべき項目は、運用の規模やチーム体制によって異なります。以下は一般的な構成要素です。

項目 説明 記入例
公開予定日 コンテンツの公開日 2026-04-15
タイトル(仮) 記事やコンテンツの仮タイトル 「コンテンツSEOとは?基本戦略を解説」
ターゲットKW SEO対象のメインキーワード コンテンツSEOとは
コンテンツ形式 記事、動画、インフォグラフィック等 ブログ記事
カテゴリ / 柱 コンテンツの分類 用語集 / SEO
ペルソナ 想定読者 マーケ担当者(BtoB・中小企業)
ファネル位置 TOFU / MOFU / BOFU TOFU(認知獲得)
担当者 執筆者・編集者・承認者 執筆:田中 / 編集:佐藤
ステータス 進捗状況 企画中 → 執筆中 → 編集中 → 公開済み
配信チャネル 公開先・拡散先 サイト、メルマガ、X、LinkedIn
CTA 記事内で誘導するアクション 資料ダウンロード / 無料相談
備考 補足情報 季節記事のため4月上旬に公開必須

すべての項目を最初から埋める必要はありません。まずは「公開日・タイトル・担当者・ステータス」の4項目から始め、運用に慣れたら順次追加していくのが現実的です。


エディトリアルカレンダーの作り方:5ステップ

ステップ1:年間の大枠を設計する

まず、年間を通じたコンテンツの方向性を決めます。

  • 業界の年間イベント(展示会、法改正、決算期など)を洗い出す
  • 自社のマーケティング施策(新製品発売、キャンペーン、セミナーなど)を配置する
  • 季節性のあるテーマ(年度始め、ボーナス時期、年末など)を押さえる

ステップ2:コンテンツの柱を定義する

発信するテーマのカテゴリを3〜5つに絞ります。柱を定義することで、ネタ出しの方向性が明確になり、サイト全体のテーマ性が強まります。

例:BtoBのSaaS企業の場合

  • 製品活用ノウハウ
  • 業界トレンド解説
  • 導入事例
  • 用語集・基礎知識

ステップ3:月次のテーマとキーワードを決める

各月に2〜4本の記事テーマを配置します。キーワード選定ツールを活用し、検索ボリュームと自社の専門性が重なるテーマを選びましょう。

ステップ4:担当者とスケジュールを割り当てる

各コンテンツに対して、担当者と制作スケジュールを設定します。

工程 目安期間 担当
企画・構成 公開2週間前 編集者
執筆 公開10日前 ライター
編集・校正 公開5日前 編集者
最終確認・公開 公開当日 管理者
SNS配信 公開当日〜翌日 マーケ担当

ステップ5:運用しながら改善する

エディトリアルカレンダーは「作って終わり」ではありません。毎月の振り返りで以下を確認し、翌月に反映します。

  • 計画どおりに公開できたか(遵守率)
  • どのコンテンツがPV・CVに貢献したか
  • ボトルネック(遅延が多い工程)はどこか

おすすめツール比較

エディトリアルカレンダーの管理に使えるツールを比較します。

ツール 特徴 向いているチーム 費用
Googleスプレッドシート シンプル、共有が容易、カスタマイズ自由 少人数(1〜3名) 無料
Notion データベース機能、カレンダービュー、テンプレート豊富 中規模(3〜10名) 無料〜
Trello カンバン形式、視覚的なステータス管理 タスク管理重視のチーム 無料〜
Asana ガントチャート、依存関係の管理 大規模チーム 有料
CoSchedule マーケティング特化、SNS連携 コンテンツマーケ専門チーム 有料

初めて導入する場合は、GoogleスプレッドシートまたはNotionがおすすめです。学習コストが低く、すぐに運用を開始できます。


テンプレート例(Googleスプレッドシート想定)

以下は、月次のエディトリアルカレンダーのテンプレート例です。

公開日 タイトル KW 形式 カテゴリ ファネル 担当 ステータス
4/7 コンテンツSEOとは?基本戦略を解説 コンテンツSEOとは 記事 用語集 TOFU 田中 ✅ 公開済
4/14 UGCとは?活用法と注意点 UGCとは 記事 用語集 TOFU 佐藤 🔄 編集中
4/21 BtoBコンテンツマーケ成功事例3選 BtoBコンテンツマーケ 記事 事例 MOFU 田中 📝 執筆中
4/28 導入事例:A社のオウンドメディア改革 事例 導入事例 BOFU 鈴木 🗓 企画中

このテンプレートをGoogleスプレッドシートやNotionにコピーし、自社の運用に合わせてカスタマイズしてください。


よくある質問(FAQ)

Q1. エディトリアルカレンダーはどれくらい先まで計画すべきですか?

3ヶ月先までの計画を推奨します。1ヶ月分は詳細(タイトル・KW・担当者まで確定)、2〜3ヶ月先はテーマレベルで仮置きしておくのが運用しやすいバランスです。年間の大枠イベントは12ヶ月分を一覧にしておくと、季節性のあるコンテンツを逃しにくくなります。

Q2. 少人数チーム(1〜2名)でも必要ですか?

必要です。むしろ少人数だからこそ、計画がないと属人的になり、更新が止まりやすくなります。シンプルなスプレッドシートで「公開日・タイトル・ステータス」の3列だけでも十分です。計画があるだけで、コンテンツ制作の継続率は大きく変わります。

Q3. 計画どおりにいかない場合はどうすればいいですか?

計画の遵守率が100%である必要はありません。重要なのは「なぜ遅れたか」を振り返り、翌月の計画に反映することです。よくある遅延原因は、制作工数の見積もり不足と承認フローの停滞です。まずは月次の振り返りを習慣化し、ボトルネックを特定しましょう。


まとめ

エディトリアルカレンダーは、コンテンツマーケティングを「思いつき」から「計画的な運用」へ転換するための必須ツールです。ネタ切れの防止、品質の安定、チーム内の進捗可視化など、多くの課題を構造的に解決します。

まずは「公開日・タイトル・担当者・ステータス」の4項目からスタートし、運用しながら育てていくのが最も確実な始め方です。


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新居 祐介

新居 祐介 Yusuke Arai

opus合同会社 代表社員

博報堂アイ・スタジオで大手ナショナルクライアントのWebサイト制作をプロデュースし、その後サイバーエージェントにてAmebaブログを始めとするAmeba関連サービスの立ち上げに参画、開発プロジェクトをリード。2006年に独立しWebサイト開発事業や自社メディア事業を主とする会社を設立・経営するも、8期目にトラブルで廃業。その後アマナで執行役員及びアマナイメージズ社長就任。2024年9月にopus合同会社を設立。

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