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記事の品質を上げる校正・編集ツール10選【2026年版】

記事の品質を上げる校正・編集ツール10選

「公開した記事に誤字があった」「表記ゆれに気づかなかった」——こうした”うっかりミス”は、企業の信頼性を損なうリスクがあります。 オウンドメディアやコーポレートサイトのコンテンツが増えるほど、校正・編集の工数も膨らみます。本記事では、記事の品質を効率的に高める校正・編集ツール10選を、機能・料金・対応言語の観点で比較し、用途別のおすすめを紹介します。


校正・編集ツールを選ぶ5つの基準

ツールの比較に入る前に、自社に合ったツールを選ぶための基準を整理します。

基準 チェックポイント
① 対応言語 日本語の校正に対応しているか。英語のみ対応のツールも多い
② 検出範囲 誤字脱字だけか、表記ゆれ・文体統一・冗長表現まで対応するか
③ カスタマイズ性 自社の用語辞書やルールを登録できるか
④ 導入コスト 無料で始められるか。有料の場合、月額/年額はいくらか
⑤ ワークフロー統合 エディタやCMSとの連携、API提供の有無

企業のオウンドメディア運用では、特に「日本語対応」「表記ゆれ検出」「カスタム辞書」の3点が重要です。無料ツールで基本的なチェックを行い、有料ツールで品質を引き上げるという段階的な導入も効果的です。


比較テーブル——校正・編集ツール10選

# ツール名 対応言語 無料/有料 主な機能 料金目安(税込)
1 文賢 日本語 有料 校正・推敲・表記ゆれ・読みやすさチェック 初期費用¥11,880 + ¥2,178/月〜
2 ATOK 日本語 有料 入力時リアルタイム校正・変換精度 ¥330/月(ベーシック)
3 Shodo 日本語 無料あり AI校正・表記ゆれ・レビューワークフロー 無料〜¥1,650/月(チーム)
4 Grammarly 英語(日本語一部対応) 無料あり 文法・スペル・トーン・明瞭性 無料〜$30/月(Premium)
5 Hemingway Editor 英語 無料あり 読みやすさスコア・冗長表現検出 無料(Web版)/ $19.99買切
6 textlint 日本語・英語 無料(OSS) ルールベース校正・CI/CD統合 無料
7 Notion AI 日本語・英語 有料 文章改善・要約・トーン変換 $10/月(AI アドオン)
8 Claude 日本語・英語・多言語 無料あり 校正・リライト・構成改善・文体統一 無料〜$20/月(Pro)
9 ChatGPT 日本語・英語・多言語 無料あり 校正・リライト・要約・翻訳 無料〜$20/月(Plus)
10 Just Right! 日本語 有料 新聞社水準の校正・表記統一・JIS準拠 ¥51,700〜(買切)

各ツールの詳細レビュー

1. 文賢(ブンケン)

日本語コンテンツの校正・推敲に特化した国産ツールです。誤字脱字だけでなく、「読みやすさ」「わかりやすさ」の観点からも文章を評価します。

強み:

  • 日本語の表記ゆれを高精度で検出(「お問い合わせ」「お問合せ」等)
  • 「推敲」機能で冗長表現・二重否定・受身の多用を指摘
  • 独自辞書の登録が可能(社内用語・ブランド名の統一)
  • チームでの共有辞書管理に対応

向いている用途: オウンドメディアの編集チーム、BtoB企業のコンテンツ制作部門。日本語品質を重視する組織に最適です。


2. ATOK(エイトック)

ジャストシステムが提供する日本語入力システムです。校正専用ツールではありませんが、入力時にリアルタイムで誤りを検出し、変換精度も高いため、執筆段階でのミス防止に有効です。

強み:

  • タイピング中にリアルタイムで誤字・誤変換を指摘
  • 敬語の誤用チェック(「おっしゃられる」→「おっしゃる」等)
  • 専門用語辞書(医療・法律・IT等)の追加が可能
  • 月額330円からと低コスト

向いている用途: 個人ライター、コストを抑えたい小規模チーム。入力段階での品質底上げに効果的です。


3. Shodo(ショドー)

AI校正とレビューワークフローを組み合わせた、チーム向けの文章作成プラットフォームです。無料プランでも基本的な校正機能が使えます。

強み:

  • AIによる日本語校正(誤字脱字・表記ゆれ・助詞の誤り)
  • チーム内レビュー・承認フローをツール上で完結
  • WordPress連携で記事を直接投稿可能
  • GitHub連携でドキュメントの校正をCI/CDに組み込める

向いている用途: 複数人でコンテンツを制作・レビューするチーム。編集ワークフロー全体を効率化したい場合に適しています。


4. Grammarly(グラマリー)

英語圏で最も普及している校正ツールです。文法・スペルチェックに加え、トーン分析や明瞭性スコアも提供します。日本語への対応は限定的ですが、英語コンテンツを扱う場合は第一候補です。

強み:

  • 英語の文法・スペル・句読点チェックの精度が非常に高い
  • トーン検出(フォーマル/カジュアル/自信あり等)
  • Chrome拡張・Word・Google Docsとの連携
  • Premiumではリライト提案・盗用チェックも

向いている用途: 英語コンテンツの品質管理、グローバル企業のドキュメント校正。日本語メインの場合は補助的な位置づけです。


5. Hemingway Editor(ヘミングウェイ・エディター)

アーネスト・ヘミングウェイの簡潔な文体をモデルにした、英語の読みやすさを評価するツールです。Web版は無料で使えます。

強み:

  • 文章の読みやすさをスコア(Grade Level)で定量評価
  • 冗長な副詞、受動態、複雑な文構造をハイライト表示
  • シンプルなUI、操作が直感的
  • Web版は無料で即座に使える

向いている用途: 英語記事の読みやすさ改善、ライティングスキルのトレーニング。日本語には非対応のため、英語コンテンツ専用です。


6. textlint(テキストリント)

Node.js ベースのオープンソース校正ツールです。プログラマブルにルールを設定でき、CI/CDパイプラインに組み込めるのが特徴です。

強み:

  • 完全無料・オープンソース
  • ルールをJavaScriptで自由に記述可能
  • 200以上のプラグイン(日本語ルール含む)
  • GitHub Actions等のCI/CDと連携し、PR時に自動校正
  • プリセットで「技術文書向け」「JTF日本語スタイル」等を選択可能

向いている用途: エンジニアが関わるテクニカルドキュメント、開発チームのブログ。コマンドラインでの操作に慣れている組織に適しています。


7. Notion AI

Notionに内蔵されたAI機能で、文章の改善・要約・トーン変換などを行えます。校正専用ツールではありませんが、Notionで記事を執筆しているチームには便利です。

強み:

  • Notion上で執筆からチェックまでワンストップ
  • 文章の改善・短縮・トーン変更をワンクリック
  • 要約機能でメタディスクリプション作成にも活用可能
  • 翻訳機能で多言語コンテンツにも対応

向いている用途: Notionをナレッジベースやコンテンツ管理に使っている組織。専用の校正ツールと比べると検出精度はやや劣りますが、ワークフローの統合性が魅力です。


8. Claude(クロード)

Anthropicが提供するAIアシスタントです。高精度な日本語処理能力を持ち、校正からリライト、構成の改善提案まで幅広い編集作業に活用できます。

強み:

  • 長文(10万トークン超)の一括校正に対応
  • 文脈を理解した上での校正(単なるパターンマッチではない)
  • 「このスタイルガイドに沿って校正して」といった柔軟な指示が可能
  • APIを使った自動化パイプラインの構築が容易

向いている用途: 大量の記事を効率的に校正したい組織、AIを編集ワークフローに組み込みたいチーム。プロンプト設計次第で、自社専用の校正ツールとして機能します。


9. ChatGPT(チャットジーピーティー)

OpenAIが提供するAIアシスタントです。校正・リライト・要約・翻訳など、幅広い文章処理に対応します。

強み:

  • 直感的な会話インターフェースで指示が出しやすい
  • 校正→リライト→要約を1つのチャットで連続処理
  • Custom Instructions で自社のスタイルを記憶させられる
  • プラグイン/GPTsで校正特化のカスタムボットを作成可能

向いている用途: AIツールに慣れていないライターの校正補助、多用途に使いたい小規模チーム。専用校正ツールほどの網羅性はありませんが、手軽さが魅力です。


10. Just Right!(ジャストライト)

ジャストシステムが提供する法人向け校正ソフトウェアです。新聞社や出版社で使われる水準の厳密な校正ルールを備えています。

強み:

  • JIS表記基準・共同通信社記者ハンドブック準拠の校正
  • 公用文・新聞表記・常用漢字チェック
  • 差別表現・不快表現のチェック機能
  • ユーザー辞書・ルールの詳細なカスタマイズ
  • Word/一太郎との連携

向いている用途: 官公庁・自治体の文書作成、出版社・新聞社、法的文書を扱う企業。最も厳密な日本語校正が求められる現場に適しています。


タイプ別おすすめ

タイプ おすすめツール 理由
日本語メディアの編集チーム 文賢 + textlint 文賢で表記ゆれ・推敲、textlintでCI統合
個人ライター・小規模チーム Shodo(無料プラン)+ Claude 基本校正はShodo、リライトはAIで
英語コンテンツ中心 Grammarly + Hemingway Editor Grammarlyで文法、Hemingwayで読みやすさ
開発チームのテクニカルドキュメント textlint + Claude CI/CDに校正を組み込み、AIで仕上げ
厳密な校正が必要な法人 Just Right! + 文賢 JIS準拠の基盤にブランド辞書を追加
Notionでコンテンツ管理 Notion AI + 文賢 Notion内で粗校正、文賢で最終チェック

よくある質問(FAQ)

Q1. AIツール(Claude/ChatGPT)だけで校正は十分ですか?

AIは文脈を理解した校正が得意ですが、表記ルールの網羅的な適用は専用ツールに劣ります。たとえば「お問い合わせ/お問合せ」の統一や、JIS表記基準への準拠は、文賢やJust Right!のほうが正確です。AIは「リライト」「構成改善」「トーン統一」に強みがあるため、専用校正ツールと組み合わせて使うのが最も効果的です。

Q2. 無料で使えるツールだけで品質は保てますか?

基本的な誤字脱字チェックであれば、Shodo(無料プラン)やtextlintで十分対応できます。ただし、表記ゆれの検出精度やカスタム辞書の管理まで求める場合は、有料ツールの導入を検討してください。月額数千円の投資で校正工数が半減すれば、十分に元が取れます。

Q3. 校正ツールの導入後、編集フローはどう変わりますか?

一般的には以下のフローが推奨されます。①AI(Claude等)で初稿を生成→②校正ツール(文賢/textlint等)で表記チェック→③人間が最終確認・承認。このフローを確立することで、「人間は創造的な判断に集中し、機械的なチェックはツールに任せる」分業が実現します。導入初期はツールの指摘が多くなりますが、ライターが学習することで指摘件数は徐々に減っていきます。


まとめ

校正・編集ツールは「ミスを減らす」だけでなく、「編集者の工数を解放し、より創造的な仕事に集中させる」ための投資です。

選定の軸 ポイント
日本語品質を重視 文賢・Shodo・Just Right! から選ぶ
コストを抑えたい Shodo無料版 + textlint + AIの組み合わせ
チームで運用したい レビューフロー付きのShodo、またはtextlint + CI/CD
AI活用を進めたい Claude/ChatGPT + 専用校正ツールの二段構え

1つのツールで全てをカバーしようとせず、用途に応じて組み合わせることが、費用対効果を最大化するポイントです。まずは無料ツールで試し、自社に必要な機能を見極めてから有料ツールを導入しましょう。


🎵 この記事は sonata で制作しました

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新居 祐介

新居 祐介 Yusuke Arai

opus合同会社 代表社員

博報堂アイ・スタジオで大手ナショナルクライアントのWebサイト制作をプロデュースし、その後サイバーエージェントにてAmebaブログを始めとするAmeba関連サービスの立ち上げに参画、開発プロジェクトをリード。2006年に独立しWebサイト開発事業や自社メディア事業を主とする会社を設立・経営するも、8期目にトラブルで廃業。その後アマナで執行役員及びアマナイメージズ社長就任。2024年9月にopus合同会社を設立。

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